セメント系
スレート瓦
・耐用年数20~25年
塗り替え目安8~15年
スレート瓦は種類が豊富でデザインも選べることから
一般住宅を建築する際よく使用される人気のある屋根材です。
耐震性や遮音性などが高く、価格も安価で済む反面、割れやすく、経年劣化による雨漏りなどのリスクは高めといえます。
セメント瓦
・耐用年数30~40年
塗り替え目安5~10年
セメント瓦は、セメントと川砂でできているため燃えにくいのが特徴です。火事の際には住宅が燃え広がるスピードを緩めてくれたりと、耐火性に優れた屋根材といえます。
セメント瓦は、和風だけでなく洋風のデザインもあり、形状やカラーもさまざまで、デザイン性も高いといえます。
一方で、その名の通りセメントでできているため、衝撃に弱くヒビ割れしやすいことと、日本瓦と違って表面が塗装されています。そのため塗膜の剥がれた部分は特にカビやコケが生えやすく、劣化のスピードを早めてしまうので、定期的なメンテナンスが必要な屋根材です。
粘土瓦
日本瓦
・耐用年数50~100年
塗り替えの必要なし
日本瓦とは、主に粘土を材料とした焼き物の瓦で、日本国内で生産されたものをいいます。 日本瓦は高温で焼かれるため、強度が強く、耐久性が高いこと、表面が塗装処理されていないため、再塗装のメンテナンスが不要であることが特徴です。
金属系
トタン
トタン屋根は素材が軽いことから建物への負担が少ないため、高い耐震性を持つ屋根材です。施工費用が安いなどのメリットもありますが、一方でサビやすかったり、遮音性・断熱性が低いというデメリットもあります。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、亜鉛の防食機能とアルミの耐久性を兼ね備え、従来のトタン屋根より3~6倍の耐久性と熱反射性を持っている屋根材です。 加工がしやすいのが特徴で、住宅や工場の屋根・外壁など幅広く使われています。
ステンレス
鉄やクロム、ニッケルを含んだ合金の屋根材です。
単価が高額なのと、施工できる業者が少ないため、普及率はまだまだ低いです。
ただ、耐久性、耐食性、強度が優れており表面に塗装を施し錆を防いでいるため、体育館やホテルなどの大型施設等で使用されることが多い屋根材です。
銅
銅板屋根の独特の風合いと重厚感は、新築時から年数が経つと徐々に青緑色に色が変化していく緑青(ろくしょう)によるもので、耐久力を強めてくれる役割をもっています。
高耐久なうえ、軽量で柔らかく加工がしやすいことから、繊細な仕上がりが求められる純和風建築や寺社仏閣に多く使われています。
チタン
チタンの屋根は、金属屋根の中でも圧倒的な耐久性能を誇ります。 軽量で熱反射性に優れており錆びにくいのが特徴ですが、加工性にやや劣る一面もあります。
アスファルトシングル
アスファルトシングルはガラス基材にアスファルトを浸透させ、砂粒で表面を着色して作るのが主流で「シングル材」とも呼ばれます。シート状で扱いやすく、複雑な屋根形状にも施工できるのが特徴です。 石粒の色によってさまざまなカラーバリエーションがあるので、洋風な家だけでなく落ち着きのある和風の家にもマッチします。